岩手後縦靭帯骨化症(OPLL)の会
代表世話人 稲垣 裕一
〒020-0133 盛岡市青山3-6-27
☎ 019-646-0172
○どのような症状がおきますか
脊柱管内にある「靭帯に骨化変性」がある
変性は頚椎に多いが胸椎・腰椎もある
最初の症状はうなじや頚部に痛みが有り、上肢のシビレや痛みも伴う(神経根障害)
手指が不器用になり、ボタンが掛けにくい、書字が下手になってきた(巧緻障害)
走れない、階段のくだりが怖い等(歩行障害)が出現してくる
体が硬くなり深呼吸ができない、首を回せない等の症状で生活に不自由さを生じる
○治療法はありますか
保存的治療には補装具の装着、牽引、物理療法、運動療法
症状が強い時には手術治療
薬物療法による消炎鎮痛剤、筋弛緩剤の内服等によって自覚症状の軽減を図る
○日常生活の留意点
・良い姿勢…顎を適切に引いた姿勢、肩甲骨は脊中の肋骨に密着させるような姿勢
・就寝時の頚椎良肢位…頚椎が広く支持されるように前傾約15度に保持されるような「まくら」が理想
○どのような経過をたどるか
・一般的には脊髄神経症状は慢性進行性です
・症状が重度になると日常生活に支障をきたし、介助を要する事があります